鬼滅の刃がなぜ人気なのか?
鬼滅の刃とは?
週刊少年ジャンプにて、2016年から2020年まで連載していた漫画で、舞台は大正の日本。
作者は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さん。
最近だと、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の操業収入が360億円を突破し、異例ともいえる人気を博している。
~あらすじ~
心優しい少年炭次郎は、麓の町まで炭を売りに行っている間に、鬼に家族を皆殺しにされてしまう。そんな絶望の中、妹である禰豆子が生きていることに気づくが、鬼になっていた。
炭次郎は、禰豆子を人間に戻す方法を探すため、鬼殺隊に入隊し、旅に出る。
数々の困難の中、炭次郎は禰豆子を人間に戻すことができるのか!?
というお話の作品です。
鬼滅の刃はなぜ人気なの?
私も面白いと感じているのですが、私の友人や家族の中にも、「流行りだから…」という理由で見てらっしゃる方もいます。
ですので、早速、私が考える人気の理由についてお話していきます!
鬼滅の刃が人気の理由は3つあります。
- 子供心を掴む要素が詰まってる。
- ジャンプの三大原則がしっかりと詰まってる。
- 下地がめちゃくちゃ固まってた。
では一つ一つ、詳しく解説していきましょう!
1.子供心を掴む要素が詰まってる
さぁ、皆さま子供の頃のことを思い出してみてください。
思い返すと、山に落ちている木の棒を使って、チャンバラをしたり、かめはめ波を放ったり、プリキュアやおジャ魔女ドレミのように変身して、世界の平和を守ろうとした記憶が蘇ってくると思います。
それを好きな子の前でやって気を引こうとしたことも思い出しますね…。
幼い頃の記憶を呼び起こした方は、もうお気づきでしょう!
しかし、あえて言わせてください…!
子供心を掴む要素とは、
【刀・技・変身】
の三要素です!
子供はとても想像力が豊かなものです。
ほんの少しの情報や物から、想像を膨らませ大人でも驚くような面白い発想をします。
そんな子供が、かっこよく刀を振るうアニメを見たら、どうするでしょうか?
そう、マネします。
山に出向けば木が、川に出向けば長めの草が
自宅では丸めた新聞紙が刀になります。
子供心を掴む要素に、刀だと思う理由は真似のしやすさです。
棒状のものはなんだって刀に早変わり!
お次は技ですが、言葉にすることで落とし込みやすいとか、
想像力が増すとか、いろいろ思いつきますが率直に言えばこれだと思います。
『超かっこいいから!』
割とシンプルな答えでした。
最後に、変身ですけれど…。
皆さん思われたでしょう。
『え、変身なんてしてなくね?』
たしかに!してない!
けれど待ってください!
大きなお友達が大好きなアニメだって、
変身したときに、姿以外にも変化しているポイントがあります。
それはキャラクターの能力です。
変身後のキャラクターは身体能力が上がったり、普段使えないような攻撃をできるようになります。
そういった限界突破的な力が携わることが変身といっても過言ではないのです…!
以上、子供心を掴む要素と理由でした。
2.ジャンプ三大原則がしっかりと詰まってる
皆様は、ジャンプ三大原則というのをご存じでしょうか?
ジャンプで連載されている作品には、三大原則のうち最低一つの要素が入っているといわれている。
その要素とは、
【友情・努力・勝利】
である。
あくまでそういわれているだけで、こち亀のように入っていないと感じる作品もありますけどね。(こち亀も見方によって努力に感じる描写もある…)
しかしながら、この三つのキーワードの影響力はすさまじいのです…!
人は何かを見聞きしたり、体験したときに心が動かなければ、その出来事をすぐに忘れます。
反対に、心が動かされた時、言い換えれば感情が動いたとき、その出来事は深く刻みます。
皆様が、漫画・アニメ・映画などを見た際に、
『え!え!次どうなるの!? そうくる!?最高かよ!』
とドキドキしたり
『ギャー!? そ、そんな!? あんなところから出てくるなんて!怖すぎ!』
と絶叫したり、予想外な行動にドギマギしたり。
そんなこんなで心が動かされた作品は、皆さまの記憶にもしっかり残っていると思います。
では、面白いとは思わなかった作品はどうでしょうか?
例えば、ある層には定評のある映画【ムカデ人間】とか、【エクソシスト】とか、グロテスクさや衝撃的な表現で有名なアニメ【スクールデイズ】とか。
『全体のストーリーは、あんまり覚えてないのに、衝撃的なシーンや描写だけ覚えてる…』
そんな方が多いのではないでしょうか。
人は心が動かされた時、記憶に刻み込まれますが、
感情がプラスかマイナスかは、関係ないのです!
さて、ここからが話の本筋です。
皆さまが、これまでの人生の中で何かを成し遂げたとき、近くには支えてくれた仲間がいたはずです。
長い道のりの中で、多くの苦難とぶつかりながらも、努力してきたはずです。
何度も何度も敗北を経験し、自分が思いもよらない勝利にたどり着いたはずです。
このように、人生の中にも友情・努力・勝利が密接にかかわっています。
友情、努力、勝利の三つのキーワードがジャンプの三大原則と言われる所以は、
感情移入を促し、心を動かすことができるから!
要するに鬼滅の刃が人気である理由は、ジャンプの三大原則をすべて網羅したうえで、感情を大きく揺さぶる作品であるからなんです。
以上、ジャンプ三大原則についてでした。
3.下地がめちゃくちゃ固まってた
ここについては、もう言うことないかなって思っちゃいますね…(笑)
予算がすごいよねっ!って話なわけです…。
鬼滅の刃をご覧になった方は、思っていらっしゃるでしょう。
『作画すごい! めちゃくちゃきれいやん! もう映画と変わらなくない!?』
そう、それもそのはず!
制作会社は Ufotable、Fateシリーズを手掛けている会社様なのだ…!
特に印象に残っているのは【Fate/stay night Unlimited Blade Works】ではなかろうか。
2015年に放送された本作は映画のような作画と魅力あふれるストーリーで、多くのファンを魅了した。
かく言う私も、あまりの映像美に驚き、鑑賞中ずっと独り言をしゃべっていたほどだ…。(アーチャーの固有結界のセリフを練習していたのも良い思い出…)
さて、このFateの話をするときりがないので、話を戻そう。
基本的に制作時に予算が多いということは、制作にかかわる時間や人を増やすことができるということだ。
そのため、予算が多い作品はよりクオリティの高い作品になる。
もちろん、制作に携わるのが人である以上、作画ミスなども起こりうるだろう。
しかし、予算が多ければチェックを行う時間、修正を行う時間も等しく確保できるということなのだ。
さらに、予算が多いということは広告を大々的に打つことができるということでもある。実は、鬼滅の刃はTVCM、ネット広告、新聞など、様々なメディアで広告を打っている。
広告費というのは割と馬鹿にできないもので、鬼滅の刃は広告費だけでも億越えとみられる。(数億はかかっていそう…)
もちろん、鬼滅の刃自体が多くの人に認められなければ、無駄なわけだが、アニメ化を決めた方は、鬼滅の刃の将来性をしっかりと見据えていたのだと思う。
ここまで予算の話をしてきましたが、別の角度からもう一つお話しましょう。
鬼滅の刃が人気を博した理由の一つが、下地が整っているからと話しましたが、予算以外のこともあるんです。
それは、時代です。
さて、少し前に話したことを思い返してみましょう。
子供心を掴む要素の一つに、刀を上げました。
刀の作品で有名どころを上げると、【るろうに剣心】や【BLEACH】などが上がると思います。
るろうに剣心は、1996年から1999年。
BLEACHは2001年から2016年。
これらの有名どころの作品には、ジャンプの三大原則がすべて詰まっています!
さて、2016年から2019年初頭までに、老若男女問わず認められた刀のアニメはあったでしょうか?
私はなかったように思います。
刀剣乱舞も人気を博しましたが、特定の層を狙った作品であるため、万人受けとはいきませんでした。
そこで満を持してに登場したのが、2016年から2020年、鬼滅の刃というわけですね。
このようにして、鬼滅の刃は世代交代としてよいタイミングで連載を開始し、思惑通り多くの人々に認められる作品となったわけです。
まとめ
結果的良いタイミングで連載を開始した鬼滅の刃ですが、それは戦略的に考えて行われたものだと、私は考えています。
作者や編集者が面白い作品を作り、出版社や制作会社、広告会社などが戦略的に売れる道を模索して行動する。
鬼滅の刃が人気になったのは、多くの人々の努力が紡いだ必然的な結果であるといえるのではないでしょうか。
以上が、私が考える鬼滅の刃が人気な理由でした。
賛否両論あると思いますが、自身が面白いと感じられるなら正しいとか、つまらないと感じいるのがおかしいとか、そんなことはありません。
好きは人それぞれなので、自分が感じたままで良いと思います。
では、投稿主である私は、鬼滅の刃をどのように思っているのでしょうか。
興味のある方は、下記の記事をご覧ください。